都市型の樹木葬となりますと土地の確保が困難ですから、ある程度の広さに1本、あるいは数本の植樹を行い、遺骨を土中に埋めて樹木を墓標とする自然共生型の墓地が多くなっているそうです。その中でも、桜を墓標とする桜葬が注目されています。桜葬も樹木葬になりますが、樹が大きくなることから1人に1本というわけにもいきませ。しかし、共同所有という形態でしたら、日本人には非常に慣れ親しんだ桜を樹木葬に利用できることから、桜葬は都市型樹木葬で急激に脚光を浴びるようになりました。
都心の霊園内でも樹木葬など自然葬ができるところがあります。霊園の敷地内の一部に桜などの花木をシンボルツリーとして、その木のもとに埋骨し土に還すということです。まだまだ行っている霊園は少ないのですが、やはり住んでいるところから近いところと希望する人たちからは非常に人気があるということです。自然環境保護、あるいは地球にやさしいエコを重視する人たち、生活スタイルが多くなっています。
樹木葬も自然環境にやさしい葬法として注目を浴びるようになりました。大規模な霊園や墓地の開発は、宅地開発と同じように山を切り開いたり、コンクリートで固めてしまいますから、自然破壊につながってしまいます。一方、樹木葬は、自然を保護しながら、自然と共生し、自然の中で御霊を鎮めることが何よりも尊重されており、間伐された野山に埋葬すると同時に樹木が植えられ、やがては里山となり、その里山が墓地として永遠に保全されていくわけです。
樹木葬では、石の墓碑の代わりにシンボルツリーの木が植えられその周りに遺骨を納めていきます。世界的に、お墓に石を設置してお参りの対象とすることが一般的ですが、やはり石が耐久性と永続性がある素材であることが理由として挙げられます。しかしながら、樹木の場合には、石材と同じような永続性を期待することはできません。実際に、木が枯れる可能性もありますし、植え替えということも十分に考えられるでしょう。