樹木葬ができる霊園としては、町田市の町田いずみ浄苑が東京内では初めてだそうです。桜の木を墓標として、亡くなった方の遺骨を埋葬する区画が設けられています。この樹木葬ができる町田いずみ浄苑は、真光寺地区というところにあり、情緒の溢れ、緑が豊富な地域です。また、布田道という通りがあり、ここは新撰組の沖田総司や近藤勇たちが、師範として小島道場に通ったとされる尾根道ということで有名な場所となっています。
樹木葬が行えるところは、墓地として認められてるところだけですから、お寺の敷地内の一部を樹木葬専用墓地として開発しているパターンが多くなっています。過疎化が進んだ地域のお寺では、檀家離れが加速度的に進んでいる状況にあり、樹木葬に着目しているお寺も増加傾向にあるということです。樹木葬は、一般的な墓と違って檀家に限るという条件がありませんし、宗旨・宗派に関わらず利用できるということも広がりを見せている理由の一つでしょう。
樹木葬を最初に提案したのが岩手県にある臨済宗の祥雲寺です。東北新幹線の一ノ関駅から車で30分ほどのところにあり、小高い山にカスミ桜やコナラなどが林立する樹木葬公園墓地があります。既に生前契約している人のお墓には小さな木のくいが打たれ区分けされています。祥雲寺では、墓地を中心に人の集まる昔ながらの里山の復元も目的とし、段階的に拡張し、約27000平方メートルに約3000人分の土地を確保されているということです。
樹木葬は、埋葬にはカロート(納骨室)を設置せず、1メートルほど掘り下げた土中にお骨をそのまま埋葬します。埋葬した墓碑として、現地で自生できる樹木を植樹します。大島桜、もみじ、サルスベリ、あるいはハナミズキなどが選択できますが、自宅で育てられた樹木を植えることもできるようです。樹木は年々成長し、種類によっては花をつけますから、墓参りのたびに故人をしのびながら樹木の観賞を楽しむことができるということです。